森崎 雅好
(もりさき まさよし)
高野山大学文学部人間学科 准教授
~公認心理師を目指されるみなさまへ~
これまで、諸先輩方が、なんとか「こころ」を理解しようと研究や検討を重ね、様々な理論を構築してきました。しかし、臨床の現場では、理論通りにいかないこともしばしばです。理論は、いわば、地図のようなものです。どんなに優れた地図でも、実際に行ってみないとその土地のことがわからないように、心理臨床も現場に臨まないとわからないことがたくさんあります。しかし、地図があるからこそ、その場に臨めることも事実です。どうか、まずは、その地図を手にいれるべく、学びに励んでいただればと思います。
森崎先生の講義は時に法話や漫談のようで、巧みな話術に惹きつけられます。
【森崎先生より自己紹介】
心理臨床の現場に出るようになって数年経ったころ、「なぜ人は苦しみながら生きなくてはいけないのか」という問いに向き合わざるをえなくなり、今から10数年前に、高野山の門を叩きました。仏教と真言密教を学び、生きることについて少しだけですが、自分なりの考えを持つことができるようになりました。心理臨床の現場は、「こころ」はもとより、人の生き様と対峙しなくてはならないことがよくあります。最近は、「いのちとは何か」を考えながら、大学教育と現場に臨む日々を送っています。
【影響を受けた恩師】
<成瀬悟策先生>
心理療法の一つである動作療法・臨床動作法に出会い、先生のお考えに衝撃を受けました。学会や研修会などでいろいろとご質問をさせていただく中で、生後半年程度で消失していく原始反射について「あれはね、赤ん坊が捨てるんだ」という見解をお聞きした時には、目からうろこでした。これは、勝手に体から反射という動きが消えていくのではなく、もはや、その反射的動きはいらないと赤ん坊が思って主体的に手放す、という視点です。私たちは、主体的に動いている時が一番、「活き活き」している生き物なのだと思います。主体的であること、について目を開かせてくださったことに感謝しています。
【社会的活動】
【資格】
【著作・論文】
<ひきこもり支援>
<教育現場>
<災害支援>
<緩和ケア>
<自殺対策>
<宗教学領域>